まさち長者寂静の地
真福寺の住職に、まさち(真福)長者のお墓を尋ねると、お墓はないが寂静の御池があると云う。真福寺の境内から坂を下り、東谷の当地を訪ねると果たして御池が現れた。何度も車でこの池の前を通ったことがあるが、一度も気が付かなかった。工業団地が出来たおかげで、前の道は車がひっきりなしにすれ違う。この道は真福寺の 守護神として祀られている神社のある村積山 へと続いている。 御池のそばに小さなお堂が建てられている。失礼してお堂の中を覗いてみると梵字?が刻まれた石塔が残されていた。この石塔を撮影した時は気が付かなかったが、この石塔はミシャグチ神ではないだろうか。この地は元々原初の神を祀る場所であったのかもしれない。この地を寂静の場所として選んだまさち長者は、原初の神々を信奉していたのだろう。 真福寺の起源には、水との深い関わりがある。真福寺の御本尊は、水体薬師と呼ばれ、泉から現れたと伝えられている。その泉の上に本堂が建てられているそうだ。 「推古天皇二年(西暦594年)物部の守屋の次男真福が山の頂きより霊光かがやき端雲たなびくをみて不思議に思い訪れたところ、滾々と湧き出る泉を発見した。しばしたたずんでおられた真福は日頃信仰しておられた薬師如来が水中より顕れ出られ、(是好良薬今留在此)と誦して再び泉の中に姿を消された。 これを目の当たりにして非常に感激し末代まで伝えようとして本堂を建立したのが真福寺の始まりである。( 真福寺ホームページより )」